レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた:3歳の息子はおおはしゃぎ(6/7 ページ)
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。
アトラクションはレゴの世界観に忠実
レゴの世界観を忠実に再現していることもあってか、どの建物も“張りぼて感”はない。レゴ好きの長男はすっかり魅了されたようで、昼食をとるのも忘れて遊びに熱中していた。
レゴランドの敷地面積は9.3ヘクタールであり、東京ディズニーランドの約51ヘクタール、USJの約39ヘクタールと比べると小規模だ。総投資額は約320億円となっており、ディズニーランド内で2020年にオープンする予定となっている「美女と野獣エリア(仮称)」の大型アトラクション1つ分だという(出所:レゴランドの「物足りなさ」は計算づくだった)。
3歳でも楽しめるアトラクションが多く、他の遊園地に比べるとコンパクトなサイズなので、それほど広大な敷地は必要ないのだ。もっと広い遊園地だと、歩き回るだけで親がくたくたになるが、そういった心配はない(もちろん、個人差はある)。レゴブロックで遊べる場所のことも含めて、“親にやさしい”テーマパークだと感じた。
地元民はどう感じているのか
名古屋に滞在している間、タクシー運転手や地元の人にレゴランドのことをどう感じているのか聞いてみた。皆が口をそろえていうのは「入場料が高い」「ほかの遊園地で十分」ということだ。
例えば、家族連れに人気のスポットとして、東山動植物園(名古屋市千種区)がある。市の中心部に近く、通うのに便利だ。大人の入場料は500円、子どもは無料となっている。さらに、園内には遊園地もあり、乗り物券が1枚110円で利用できる。
もう1つはナガシマスパーランド(三重県桑名市)だ。高速道路を使えば名古屋から車で約30分で行ける距離にある。アトラクション乗り放題の入場チケットは、大人が5000円、小学生が3900円、幼児が2300円となっており、レゴランドとほぼ同じ価格帯になっている。アクロバティックなアトラクションがあるだけでなく、温泉施設も隣接しているので、大人も楽しめるのが特徴だ。レゴで遊ぶのは低学年くらいまでなので、純粋に比較することはできないが、レゴランドにとっては競合となる遊園地だろう。
記者自身の感想としては、“レゴ”というブランドのことを勘案しても、比較的空いている平日に遊ぶ分には価格が高いとも思わなかったが、ここは判断が分かれるところであろう。
帰りの新幹線、長男は興奮冷めやらぬ様子で「レゴランドにまた行きたい」と話していた。往復の新幹線代がかかってしまうのが気になるが、もう1回くらいなら行ってもいいかなという感想を抱いた。
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