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業界3位に躍進した「日乃屋カレー」 リピーターを生む味の原点は“昭和の町中華”:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
2011年に創業した日乃屋カレーが店舗数を増やし、業界3位に躍進した。家庭的な“ジャパニーズカレー”で、甘辛い味が特徴。急成長の秘密とは?
“外食の常識”を打ち破れるか
日乃屋カレーが提供する甘辛味のカレーは、大阪の「上等カレー」とも相通じると顧客に指摘されることがあり、西日本でも受け入れられる素地はありそうだ。
1000店を超えるCoCo壱番屋以外に、大きなカレーチェーンを形成した例はない。2位のゴーゴーカレーでも70店ほどにとどまる。
統率力があってFC店を束ねられるようなスーパーバイザーの育成に成功し、各店がこれまで通りブレない味のカレーを提供し続けられるならば、日乃屋カレーが100店、200店と出店するのも可能ではないだろうか。
日本ではCoCo壱番屋を例外として、カレーチェーンは大きく育たないとされてきた。日乃屋カレーには、この“外食の常識”を打ち破ってほしい。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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