「職場の人間関係」が原因で転職した人は53% イヤだった点は……?:関係を良くしようとする人も
転職経験がある社会人の53%が、転職のきっかけに「人間関係」を挙げた。接するのが難しかった相手は「先輩」「同僚」などが多かった。一方、人間関係を良くするための工夫をしている人も存在した。
転職経験がある社会人の53%が、転職のきっかけに「人間関係」を挙げている――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな実態が分かった。接するのが難しかった相手は「先輩」(45%)、「同僚」(22%)、「直属の上司」(18%)、「後輩」(10%)、「非正規社員」(7%)、「経営層」(5%)などが挙がった。
先輩・上司・経営層の嫌だった点は「威圧的に感じる」(50%)、「気分に浮き沈みがある」(48%)、「指示に一貫性がない」(44%)、「人柄が信頼できない」(40%)、「評価が公平・公正ではない」(35%)、「自分の意見や考えに耳を傾けてくれない」(28%)など。
同僚・後輩・非正規社員の嫌だった点は「不平不満が多い」(41%)、「自分の意見や考えに固執する」(37%)、「人柄が信頼できない」(34%)、「気分に浮き沈みがある」(32%)、「威圧的に感じる」(24%)、「仕事の成果にこだわらない」(14%)など。
一方、こうした人間関係を良くするための工夫をしている人も存在。具体的には「相手の価値観を理解する」(47%)、「相手の置かれている状況を考える」(同)、「仕事以外のコミュニケーションを増やす」(38%)、「自分の意見を素直に伝える」(28%)、「1対1のコミュニケーションを増やす」(24%)といった方法が挙がった。
一連の工夫をしている人からは「苦手な人だなと思っても、相手がなぜそう言ったのかなど、背景を考えると理解できることもある」「立場が違えば、経営層や上司にもこちらには分からない苦労やプレッシャーがあると思う。相手の置かれている状況を加味しながら、客観的に考えるようにしている」といった意見が出た。
調査は2018年8月29日〜9月25日にかけてインターネット上で実施。同社のサービス「エン転職」の利用者1万776人から有効回答を得た。
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