20年卒の大学生、約8割が「就活準備」を既に開始 人気の業界は……?:ただ「自信ない人」も多数
学情の調査によると、2020年卒の大学・大学院生の77.1%が就活準備を既に始めている。ただ、周囲と比較し、内定獲得の自信が持てないという人もいた。業界は食品やマスコミが人気だった。
2020年卒の大学・大学院生の77.1%が、約6カ月先の19年3月に本格化する就職活動に向けて準備している――。人材会社「学情」の調査でこんな事実が分かった。主な取り組みは「インターンシップへの参加」(68.8%)が最多だった。
このほか、「適正テストの受験・自己分析」(63.4%)、「ガイダンスへの参加」(57.7%)、「イベント・セミナーへの参加」(49.9%)、「企業研究」(42.5%)なども挙がった。
登録している就職準備サイトの数は「3つ」(30.5%)、「5つ以上」(23.3%)、「4つ」(22.6%)との回答が上位を占め、複数のサイトを使って情報収集する用意周到さがうかがえた。
ただ、就活解禁後の自信のほどは「(内定を獲得できる)自信がない」が51.1%を占めた。その要因は「周りよりも準備ができていない」「先輩が苦労していた」「就職に不利な学校・学部に在籍している」などが多かった。
「自信を持っている」人は20.5%。「周りと比べて準備ができている」「就職に有利な学校・学部に在籍している」「先輩があまり苦労していなかった」「根拠はないが自信がある」などが挙がり、就活生の自信には、周囲の友人・先輩の状況や、通っている大学の水準が影響していることが分かった。
人気度トップは「食品」
20年卒の学生が現時点で興味を持っている業界は「食品」が28.6%でトップ。「マスコミ」(18.0%)、「総合商社」(16.6%)、「通信・インターネット」(16.0%)、「医薬品・化粧品・トイレタリー」(15.8%)、「旅行・ホテル」(15.5%)なども人気だった。
一方、興味を持つ人が少なかったのは「倉庫」(1.5%)、「プラントエンジニアリング」(1.5%)、「輸送用機器」(2.2%)などだった。
就活の方針について聞いたところ、最も多かったのは「取りあえず就職し、合わない場合は転職する」(33.1%)。「無理をしてまで志望業界・志望企業へ就職する気はない」は32.4%、「留年してでも、何としても就職したい」は29.8%だった。「(新卒で)起業を考えている」層も2.5%存在した。
調査は7月26日〜8月8日にかけて、同社のサービス「あさがくナビ2020」に登録している学生を対象にインターネット上で実施。1017件の有効回答を得た。
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