ニュース
日野、トラック「レンジャー」1万5000台リコール 雪道走行時に火災の恐れ:燃料漏れの恐れも
日野自動車が「日野レンジャー」計1万5284台をリコール。排気部の構造に不具合があった。雪道走行時などにエアを排出できず火災が起きたり、燃料が漏れ出したりする恐れがある。
日野自動車は10月9日、排気部の構造に不具合があり、雪道走行時などにエアを排出できず火災が起きたり、燃料が漏れ出したりする恐れがあるとして、トラック「日野レンジャー」計1万5284台のリコールを国土交通省に届け出た。
対象となるのは、2015年4月7日〜18年9月4日に製造されたモデルで、型式は「QPG-FE2AJAA」「QPG-FE2AKAA 」「QPG-FE2ALAA 」など。
対象車種は(1)エア制御弁の排気部構造が不適切であり、雪道走行時などに排気部に水分が付着すると、凍結して排気部が閉塞する、(2)排出ガス浄化装置における添加弁の燃料配管の固定方法が不適切であり、雪道走行などで配管周辺部に氷塊が堆積すると、配管が変形・破損する――といった不具合が起きる危険性があるという。
そのため、(1)の場合はブレーキペダルを戻してもエアを排出できず火災に至る恐れ、(2)の場合は破損した配管から燃料が漏れ、排出ガス浄化装置が作動しなくなる恐れがあるとしている。
これまでに(1)は3件、(2)は2件の不具合が報告されているが、事故はまだ起きていないという。
日野自動車は今後、(1)が発生し得る全車両の排気部にカバーを装着するほか、(2)が起き得る全車両の添加弁の燃料配管の固定方法を変更する。
使用者にはダイレクトメールや直接訪問、整備事業者には機関誌でリコールを通知していく。
関連記事
- 明らかにされたマツダのEV計画
ここ数年マツダは内燃機関の重要性を訴えており、SKYACTIV-Xを筆頭とする技術革新を進めてきた。中にはそれをして「マツダはEVに否定的」と捉える層もあるが、実はそうではない。EVの必要性や、今後EVが増えていくということを、マツダは一切否定をしていないのだ。 - トヨタ、「プリウス」など約125万台リコール 走行不能になる恐れ
トヨタの「プリウス」に不具合が発覚。124万9662台をリコールする。ハイブリッドシステムの異常を判定する制御プログラムが不適切であり、走行不能になる可能性がある。 - ホンダ、新型「INSIGHT」を先行公開 上質な走り・デザインを追求
ホンダが、今冬発売予定の新型「INSIGHT」の情報を公式Webサイトで先行公開。4年ぶりの復活となり、「走り、デザイン、安全性能、すべてにおいて上質を追求した」としている。 - 19年開催の「東京モーターショー」、一般公開日を延長へ 来場者数の復活なるか
日本自動車工業会が、2019年に開かれる「第46回東京モーターショー」の概要を発表。会場は東京ビッグサイト(東京都江東区)。一般公開日は10月25日〜11月4日で、従来より延長した。 - 「MINI」に“洗練された大人向け”特別仕様車 深い赤色で人生を表現
BMWが「MINI」の特別仕様車「MINI Burgundy Edition」を台数限定で発売。「人生を知るほど、人生は輝く。」がテーマ。深みのある限定色「ピュア・バーガンディー・メタリック」をボディーカラーに採用した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.