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阪神・金本監督を辞任に追い込み、チームも崩壊させた背景赤坂8丁目発 スポーツ246(5/5 ページ)

阪神タイガースの金本知憲監督が今季限りでの辞任を表明した。虎党からは「ホンマかいな」と驚いたかもしれないが、成績不振の責任を取り、指揮官は身を引くことに。それにしても、なぜ金本監督は結果を残すことができなかったのだろうか。原因を探っていくと……。

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反省点を生かさなければ、阪神の暗黒時代が続く

 金本監督の招へいに動いた坂井信也オーナーも辞任を表明した。連帯責任を取ったとのことだが、至極当然の決断であろう。指揮官就任には明らかに早計でいまだ適任ではなかった金本監督を招へいし、かつサポート体制も満足に組めなかったトップの責任も重罪である。

 補強もとにかくひどかった。球団側は大金を投じて主砲候補として助っ人のウィリン・ロサリオ内野手を今季獲得したものの大失敗。オーナーだけでなくフロントの体制にも大ナタを振るい、メスを入れなければダメだ。

 後任には最有力候補としてファームを今季日本一に導いた矢野燿大二軍監督の名が上がっている。誰がやるにせよ、とにかく今季までの「金本ファースト」のような姿勢は排除し、旧態依然としたフロントを一新して新監督と首脳陣がスクラムを組めるような体制作りをしなければいけない。

 金本体制の反省点を生かさなければ、阪神の暗黒時代が続くことになるだろう。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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