「転職先が見つからない」「新しい会社になじめない」――こんな不安を解消するには?:女性の悩みを解決
「転職先が見つからないのでは」との不安を抱える女性が多いことがエン・ジャパンの調査で判明。転職できた場合でも、なじめるかなどを心配する人が多かった。こんな不安を解消するための方法は?
正社員での転職を目指している女性の75%が「転職先が見つからないのでは」との不安を抱えている――。人材会社エン・ジャパンの調査でこんな事実が分かった。転職できた場合でも「給与・待遇が悪くなる」(57%)、「職場の雰囲気になじめない」(50%)などを危惧する声があった。
このほか、転職先で「思っていた仕事内容と異なる」(48%)、「人間関係をうまく築けない」(44%)、「自分のスキル・経験が通用しない」(38%)、「勤務時間が延びる」(16%)ことなどを心配する声が挙がった。
では、こうした事態を防ぐためにはどうすればいいのか? 調査によると、現職在籍中に「キャリアプランを明確にしておく」(56%)、「上司に相談する」(27%)、「部署移動を相談する」(24%)、「仕事で成果を出す」(20%)などにより、転職せずに済む方法を模索するといった意見があった。
転職する場合は、応募前に「給与・待遇」「仕事内容の詳細」「実際の勤務時間」「仕事に求められるスキル」「職場の雰囲気」「平均勤続年数」「口コミ」などを確認した上で選考に臨み、次の職場が決まってから退職することでリスクを減らせるとの意見が多かった。応募前に、求める条件に優先順位を付けておくことも肝要だとしている。
転職経験者からは、「今の仕事が嫌で辞めるのではなく、スキルアップや福利厚生が整った職場を目指すなど(転職の)理由を明確にしたほうが良い」「『取りあえず』など、目的も無く新しい職種にチャレンジすると長続きしない。自分が何に興味があるのか、焦らずしっかり考えて転職をすることで、『こんなはずじゃなかった』を防げる」といった声が挙がった。
調査は8月16日〜9月12日、エン・ジャパンの女性向けサービス「エンウィメンズワーク」のユーザー324人を対象にインターネット上で実施した。
関連記事
- 「職場の人間関係」が原因で転職した人は53% イヤだった点は……?
転職経験がある社会人の53%が、転職のきっかけに「人間関係」を挙げた。接するのが難しかった相手は「先輩」「同僚」などが多かった。一方、人間関係を良くするための工夫をしている人も存在した。 - 人事採用にも影響か? 働く人の8割は「副業禁止の企業に魅力を感じない」
調査会社マクロミルが正社員として働く人を対象に副業に関する意識調査を実施。副業を認めていない企業には「魅力を感じない」と答えた人は8割と、働く人の副業に対する意識の高さがうかがえる結果となった。 - 残業時間の上限は本当に720時間なのか?
今年6月に可決・成立した働き方改革関連法案の中で、特に注目されるのは長時間労働を是正するための措置である「残業時間の上限規制」だろう。この内容について疑問点もある。 - 9割のママは「働きたい」…… でも約半数は「職場の雰囲気」に働きづらさを感じると回答
母親向け情報アプリ「ママリ」を展開するコネヒトが妊娠中または子どもを持つ母親を対象に調査を実施。9割の母親は働く意欲があることが分かった。 - 会社をつぶし、手掛けた2つのサービスが終了 それでもチャンスをもらえる「許され力」の正体とは?
挑戦には失敗がつきものだ。しかしそうとは言え、すべての人が等しく再起を許され、新たなチャンスをものにできるわけではない。失敗しても許され、再起できる人とそうでない人の違いはどこにあるのだろうか? 「タップル誕生」を手掛けるマッチングエージェントの合田武広社長が自身の経験を語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.