ニュース
化粧品「ドクターシーラボ」、ジョンソン・エンド・ジョンソンが買収:上場廃止へ
ドクターシーラボが、米Johnson&Johnsonが実施するTOBに賛同。約52%の株式を取得する予定で、上場廃止(東証1部)になる見通し。今後は顧客管理データベースなどを共有し、海外事業やネット通販を強化する。
化粧品「ドクターシーラボ」を展開するシーズ・ホールディングス(シーズHD、東京都渋谷区)は10月23日、米ヘルスケア大手Johnson&Johnson(J&J)が実施する株式公開買い付け(TOB)に賛同すると発表した。J&JはTOBと創業者らからの譲渡で全株式の取得を目指しており、シーズHDは上場廃止(東証1部)になる見通し。
TOBは2018年10月29日〜19年1月10日にかけて行い、1株当たり5900円で買い付ける。買い付け総額は約1500億円。TOB後、J&JはシーズHDの創業者、城野親徳会長らの保有株式を約800億円で取得する予定。城野会長は名誉会長兼上級相談役に退き、J&Jへの助言などを行うという。
J&JとシーズHDは今後、国内外の顧客データベースや、各種ノウハウを共有。J&Jはオンラインでの販売網を強化するほか、高価格帯の商品開発などを進める。シーズHDもJ&Jの海外販路を活用し、海外売上高の引き上げを目指すほか、ネット通販を強化していく。
シーズHDの18年7月期(17年8月〜18年7月)の売上高は430億円、営業利益は84億円。J&Jの傘下に入ることで、「これまで投資がかなわなかった分野や研究開発において、J&Jの企画力や経営リソース、開発能力を取り入れながら、柔軟な投資判断に基づく積極投資が可能になる」としている。
関連記事
- 仮想通貨関連企業のM&A案件が急増中 今年は割安でお買い得……
仮想通貨価格の停滞を尻目に、仮想通貨業界ではM&A案件数が増加しており、今年の成約数は昨年対比3倍以上には増えるという。その背景には…… - 「うらやましい」友人の勤め先、3位はトヨタ 1位・2位は安定の……
「うらやましい」と感じる友人の勤務先は? リスクモンスターが調査結果を発表。3位はトヨタ自動車がランクイン。2位・1位は…… - リスク管理が資産運用で最も重要なワケ THEOに聞く
短期的な売買ではなく、長期で運用して資産を形成していくために重要なことはなんだろうか? 機関投資家などのプロの投資家が使っているのと同様のシステムを、低額から利用可能なロボアドバイザー「THEO」を提供する、お金のデザインの中村社長に話を聞いた。 - 100歳以上の長寿100人に聞いた、「健康的に楽しく生きる」コツとは?
元気に100歳を迎えるための秘訣(ひけつ)とは? ヘルスケア用品などの製造・販売を手掛けるキューサイ(福岡市)が100歳以上の男女に意見を聞いたところ、(1)身体を動かす、(2)3食欠かさず食べ、十分な睡眠を取る、(3)趣味を持ち、好奇心を失わない――の3つの共通点があることが分かった。 - ウェンディーズ×ファーストキッチン イマイチだった両者のコラボ店が人気の理由
「ファーストキッチン」と「ウェンディーズ」がコラボした業態が売り上げを伸ばしている。2015年から始めたこの取り組みは成功を重ね、わずか3年で40店も増えた。快進撃の秘密を探る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.