コラム
朝ドラ『半分、青い。』の主人公には、5つの習慣があった:偶然を計画的に設計(4/4 ページ)
9月末で終了したNHKの朝ドラ『半分、青い。』。いろいろな意味で賛否両論ありましたが、ヒロイン鈴愛の職業の変化を見ると、これはキャリアドラフトではないかと思いました。 どういうことかというと……。
夢を一度失っても、あなたはあなたの人生を生きられる
もう10年くらい前でしょうか。私のところにある声優志望の女性が相談に来ました。声優の養成所に入れたけれど、入所すると、実際に声優になれるのは何割もいない厳しい世界だということを聞かされたそう。おそらく「その覚悟を持ってがんばりなさい」ということで「とっとと夢をあきらめなさい」という意味では決してなかったと思います。
その相談者は、目指しても声優になれなかったら、どうしようという不安があっての相談でした。声優さんになれていたらいいなあと思います。もし当時、このクランボルツの計画的な偶発性理論を知っていたら。もっと違う視点で対応できたでしょう。
実は、カラーセラピーでは「青」に、持って生まれた使命、天命の探求を見ることがあります。でも、そんな「青」は半分にしておけば、あとの半分は、もっと自由にしなやかに自分の理想の人生を追いかけられるのかもしれません。
今回『半分、青い。』で、どんな流れであれ、自分の人生を懸命に生きる、それでいいというメッセージを感じました。(内藤由貴子)
著者プロフィール:内藤由貴子
一般社団法人 フラワーフォトセラピー協会代表理事
セラピーサロン・スクール ハーツイーズ主宰
協会認定フラワーフォトセラピスト、同シニアティーチャー
心理・カラーセラピスト(2000年~17年オーラソーマ(R)ティーチャー)心理系セラピスト歴約20年 講師歴18年
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