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15兆円を目指すスポーツ市場、何を増やすのか?観戦ビジネスの強み(3/3 ページ)

日本の成長戦略の一環として、スポーツ市場を2025年までに15兆円の市場規模を目指すらしい。2012年時点の市場は7兆円(公営ギャンブルを除く)だが、何をどのようにして増やすのか。

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 これだけの集客力を持つスポーツならば、チケット費用に及ばず、広告収入やグッズの販売、その他のイベントへの誘導など、大きく世界は広がる。

 また、大学スポーツが人気あるということは、選手においても、大学からプロへのルートも確率されているということなのだろう。まさにプロスポーツ大国の真骨頂だ。

 この巨大なスポーツ観戦ビジネスの強みは、将来のビジネスへの可能性も広がる。チケットの販売データは貴重なビッグデータとなる。どの情報源からチケットの購入に至ったか、ある試合に来た人がどのようなグッズを買い、次にどの試合を観戦するか、またどのようにSNSとつながり、Webサイトにアクセスしているか、自身はどのようなスポーツを行い、どのような投資をしているか、また、可処分所得の高い人はどこにいるのか、などさまざまなデータにつなげることが可能となる。スポンサーにとっては、是が非でもほしい情報だろう。

 日本でもおそまきながら、バスケットボールや卓球など、少しずつプロスポーツ界も活気が出てきたが、今後はさらに「魅せるスポーツ」「生活に根差したスポーツ」を提供することに力を注いでいかないと、スポーツの世界は広がらないのではないか。(猪口真)

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