「渋谷ハロウィーン騒動」が東京五輪とラグビーW杯に飛び火する危険性:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
渋谷の街が、今年も荒れに荒れた。ハロウィーンである。たくさんの若者たちがやって来て大騒ぎをしていたが、このままで本当にいいのか。“渋谷暴徒化”を未然に阻止しなければ、ラグビーW杯や東京五輪に飛び火する危険性があるのだ。
“渋谷暴徒化”は阻止しなければいけない
「自国開催の大舞台で世界を相手にジャパンが善戦すれば、間違いなく普段ラグビーに興味がない人たちもマスコミのあおりに乗って応援してくれるようになります。そうなればまさに最高の流れですが、やはり怖いのは渋谷で必要以上に騒ぐ人たちが出てくるかもしれないこと。そこでけが人でも出ようものなら、せっかくのラグビー人気も台なしになってしまいます。
確かにまだラグビー日本代表には渋谷で多くの人たちが集まって勝利を喜んだりするような、そこまでの人気はありません。それでも来年のW杯はこれまで以上の注目度が見込める重要な大会だけに、ジャパンの戦いぶりとともに渋谷で騒ぎを起こしそうな人たちの動向にも運営サイドとしては注視しなければいけないでしょう」
しかしながら、ただ「注視」するだけではないようだ。それなりの予防策も練りこんでいるという。前出の関係者は「(渋谷での暴徒化を)未然に防ぐ方法としては単に警察任せにするのではなく、ファンに節度ある応援を求めるようなキャッチコピーをつくって世に訴えるなど何らかのパブリッシングを展開することも選択肢の1つとして検討しています」とも続けている。
そして東京五輪だ。サッカー競技では開催国として森保一監督率いるUー23日本代表が参加する。ぜひメダルを獲得してもらいたいものだが、やはりサッカー・森保ジャパンの戦いには若年層のメンバー構成とはいえラグビー以上に渋谷のカオス化が懸念されるのは言うまでもない。
東京五輪では復活種目となる野球競技で金メダルを狙う稲葉篤紀監督率いる日本代表・侍ジャパンも注目を集める。過去4回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の戦いではサッカー日本代表のように若者が渋谷の街に集まって乱痴気騒ぎするようなケースは幸いにして起こっていない。
しかし復活種目となった自国開催の五輪で金メダルに輝くようなインパクトを残せば、ラグビー同様に盛り上がりが異様な方向へと転じてしまうことはなきにしもあらず。いずれにせよ他の競技も含め、東京五輪を成功させるためにも若者たちを中心とした“渋谷暴徒化”は何としてでも未然に阻止しなければいけない。
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