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ファストリ株が急落 10月売上高10%減を嫌気 気温高く秋冬物売れず:約3000円下落
11月5日の東京株式市場でファーストリテイリング株が3000円程度下落。10月の既存店売上高が前年同月比−10%と振るわなかったことが嫌気された。気温が温かく、秋冬物の売れ行きが不調だったという。
11月5日の東京株式市場で、ユニクロやジーユーなどのアパレル企業を傘下に持つファーストリテイリング(東証1部)の株価が急落。午前9時37分に前営業日比3200円安となる5万7330円(−5.3%)を付けた。午後2時現在の株価は3060円安(−5.1%)の5万7470円。
11月3日に発表されたユニクロの10月度販売実績(国内)は、既存店売上高が前年同月比90.0%、客数が同94.5%、客単価が95.3%に下落した。10月の気温が高く、秋冬物の需要が弱かったことが響いた。前年10月は気温が低く推移し、秋冬物が好調だった反動も大きかった。
こうした要因で10月度の販売が不調となり、減収となった点を嫌気した売りが出たとみられる。
気象庁が11月1日に発表した1カ月予報によると、11月3日〜12月2日にかけて全国的に例年より高い気温が続くという。ファストリにとっては厳しい状況が続くが、秋冬物の需要を喚起できるか。
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