ツナマヨはなぜ“20年無敗”だったのか おにぎりの担当者に聞いた:上位6商品はずっと変わらない(1/4 ページ)
ずっと販売数で1位だったのに悪魔のおにぎりに単日ベースで抜かれたツナマヨ。なぜ、20年無敗を誇っていたのだろうか。ローソンの商品開発担当者に聞いた。
「え? ツナマヨってそんなに売れてたの?」
「20年の間、ずっと売り上げ数が1位だって知らなかった」
ローソンが10月16日に発売した「悪魔のおにぎり」(110円、税込、以下同)が、大ヒット商品になった。発売から13日間で販売数が265万個を突破。単日ベースの販売数で20年無敗だった「シーチキンマヨネーズ」(116円、以下「シーマヨ」)を抜いたという記事が公開されると、ネット上ではこのような反響があった。
なぜ、20年無敗だったのだろうか。ローソンでおにぎりの商品開発を担当する堤洋平氏(商品本部 デイリー商品部 シニアマーチャンダイザー)に話を聞いた。
なぜツナマヨでなくシーマヨなのか
まず、シーマヨの概要を解説しよう。具は、はごろもフーズが製造している「シーチキン」に、某大手マヨネーズメーカーが開発したシーマヨ専用のマヨネーズなどを混ぜている。一般的には「ツナマヨ」として認知されているが、ローソンではシーチキンを主原料としていることから「シーマヨ」と呼んでいる。
現在販売されているものは2018年10月にリニューアルされたもので、専用マヨネーズに使用する卵黄の比率を高めることで、コクとうま味をアップさせている。具の量は近年増加傾向をたどっており、ここ数年で約2倍になっている。
味の改良は毎年のように行っており、お客の反応を見ながら試行錯誤を続けている。例えば、春夏と秋冬でもシーマヨの味を変えているという。温かくなる季節はレモンの果汁を入れたり塩分を増やしたりしている。また、秋冬にはマヨネーズのコクを強くしている。
関連記事
- 「悪魔のおにぎり」が20年無敗のツナマヨを抜いた!
ローソンが発売した「悪魔のおにぎり」が売れており、単日ベースでは20年間おにぎりの販売数でトップだったツナマヨを抜いた。 - 大阪勢が東京に“殴り込み” 過熱する高級食パン戦争
大阪でスタートした高級食パン専門店が東京に進出してきている。一方、東京でも高級食パン専門店が次々とオープンしている。過熱する高級食パン戦争の行方は? - 回転すしの厨房はどうなっている? くら寿司で働く若きリーダーに見せてもらった
大手回転すしチェーンは安くてうまいすしを迅速に提供することで成長を続けてきたが、そのビジネスを支える厨房はどのようになっているのだろうか。くら寿司の新店オープンを次々と手掛ける若きリーダーに話を聞いた。 - 業界3位に躍進した「日乃屋カレー」 リピーターを生む味の原点は“昭和の町中華”
2011年に創業した日乃屋カレーが店舗数を増やし、業界3位に躍進した。家庭的な“ジャパニーズカレー”で、甘辛い味が特徴。急成長の秘密とは? - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.