紙の手帳が相変わらず売れている、その理由は?:デジタル併用派も(2/3 ページ)
相変わらず手帳が売れているという。 手帳といえば、スケジュールやToDoリストなどを管理するためのものであり、機能面で考えれば、スマホで十分だろう。しかし、手帳を買い求める人は依然として多い。
アナログとデジタルは併用か?
私の周りでも、確かにミーティングなどの場面では、共有された各メンバーのスケジュールを確認しつつ、自分の手帳に、フィックスした予定を書き込むというビジネスのスタイルもよく見る。共有スケジュールにはプライベートの予定は入れづらいから、そこは自分の手帳で確認しながら、最終的な予定を決めていくのだろう。
ただし、このスケジュールの二重管理は、ダブルブッキングや予定忘れを起こしやすい。特に上司がスケジュールを部下にオープンにしている場合は、何人かが同時にスケジュールに入れることは少なくない、また、スケジュールに入れたつもりが片方のスケジュールにしか入れておらず、予定を忘れてしまうこともある。時間管理の基本は一元管理だ。
という私も、手帳とクラウドでの共有の二重使いだが、基本的には手帳が優先で、共有すべきことをクラウド管理している。スケジュールは出先で決まることも多く、起動に時間がかかるPCでは機能的ではない。またスマホや携帯端末でもいいのだが、複数日程の確認やその後の予定の進捗確認などの必要性を考えれば、今のところ手帳にかなうツールはない、というのが印象だ。
スマホや携帯端末がマルチウィンドウにならない限り、PCから完全移行できないとある友人が言っていたのを思い出す。スマホは「セミ」マルチウィンドウは実現しているといえるかもしれないが、手帳のマルチウィンドウ感は半端ない。
昨年から始まった「文具女子博」の盛り上がりがすさまじい。
これは文具全般なので、手帳だけではなく、もちろんデジタル商品も提供されるが、圧倒的に人気なのはアナログ文具だ。2017年12月15日から3日間開催され「第1回 文具女子博」は、なんと約2万5000人の来場者を記録したという。
「アナログ感」への共感は、手帳づかいの感覚に近いものがあると思える。
2018年も12月15日〜17日の3日間、東京流通センターで開催される。総勢70社を超える文具メーカーが参加するらしく、昨年を上回る来場者数を記録するのは間違いないだろう。
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