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ラーメン幸楽苑、大みそか・元日を「休業日」に 社員の士気高める:AI使った評価制度も
幸楽苑が今年度の大みそか・元日を休みにする。従業員の士気と接客の品質を高める狙い。AIを使った評価制度なども導入する。
ラーメンチェーン「幸楽苑」などを展開する幸楽苑ホールディングス(HD)は11月21日、2018年12月31日と19年1月1日を休業日にすると発表した。大みそかと元日を休みにするのは創業64年で初。従業員の士気と接客の品質を高め、業績のV字改革をさらに進める狙い。
同社は11月1日付で社長を交代し、体制改善を加速させている。新社長の新井田昇氏は外食産業における「QSC」(品質・接客・清潔さ)の向上を重視しているため、スタッフの労働時間・労働環境を改善してモチベーションを上げ、サービスの品質を高めたいとの観点から年末年始を休みにするとしている。
同社は「2億円弱が見込まれる(年末年始の)売り上げよりも、スタッフの士気を優先することで、お客さまに対するサービス向上に努めてまいります」としている。
今後は、テクノロジーを駆使した人事部門向けのコンサルティングを手掛ける「あしたのチーム」(東京都中央区)の協力の元、AI(人工知能)を活用した人事評価制度の導入なども進めていく方針。
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