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富山第一銀行がブロックチェーンを使ったデジタル通貨の実証実験:ブロックチェーン連携プラットフォームの4件目事例
全国銀行協会が提供する「ブロックチェーン連携プラットフォーム」を利用し、将来の地域通貨も視野に入れたデジタル通貨の実証実験を開始。
富山第一銀行とICTプラットフォームの構築・運用などを行うインテック(ともに富山市)は11月28日、共同でブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨の実証実験を始めると発表した。円とレートを固定した「First Bank Coin(FBC)」というデジタル通貨を発行し、富山第一銀行本店内での商品購入や、行員の間での個人間送金、残高照会などが行える。使い勝手や利用状況を分析し、今後、地域通貨として利用する際の課題を抽出する。
ブロックチェーンプラットフォームには、全国銀行協会が提供する「ブロックチェーン連携プラットフォーム」を使用した。これは、協会の会員がブロックチェーンを使った実証実験に取り組めるよう準備された環境だ。ベンダー4社がそれぞれ環境を構築し、会員に無料で提供している。ブロックチェーン連携プラットフォームを使った実証実験は今回で4件目となる。
インテック側は、今回デジタル通貨を利用するためのスマートフォンアプリを開発した。実証実験の結果を元に、ほかのサービスへ発展させていく計画だ。
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