海外で人気の「サブウェイ」は、なぜ日本でイマイチなのか:組み合わせは3700万通り(2/5 ページ)
日本のサブウェイが苦戦している。2014年、日本国内で480店展開していたが、その後閉店が相次ぎ、11月には304店舗まで縮小している。海外ではマクドナルドよりも店舗数が多いのに、なぜ日本で伸び悩んでいるのか。
サブウェイ方式は精神的なストレスが高い?
数ある組み合わせの中から選ぶことは、頭を使ってエネルギーを消耗するということです。考えるのは疲れるから、なるべく思考時間や労力を減らしたいという欲求が人間には働きます。だから、考えたくない人は店員に「お任せします」「おすすめは?」と言ってしまいがちです。その「お任せ」や「おすすめ」に従った結果、できたサンドイッチに自分の苦手な具材が入っていて「あ〜あ、失敗した」「自分で選べばよかった」と後悔する人もいるようです。
そもそもサンドイッチとパン(5種類)とトッピング(8種類)だけでも100以上になる組み合わせを、瞬時に比較して吟味、検討できる人はいないでしょう。
しかしサブウェイでは、完成品を受け取るまでに5つのステップがあり、多くの選択を要するため、組み合わせを事前に決めておかないと注文にはおのずと時間がかかります。オーダーに時間をかけると、背後に並び、注文するのを待っている人に迷惑がかかるという気持ちにもなります。なかには、背後の客から「早くオーダーしろよ!」という無言のプレッシャーを受けて、急かされているように感じる人もいるかもしれません。そのため「短時間で決断するよう強制されているようでサブウェイは苦手」と感じる人もいるのではないでしょうか。
子どものころから、「自分のわがままで他人に迷惑をかけてはいけない」と教えられ、「空気を読む」ことを求められてきた多くの日本人にとって、豊富な選択肢の中から短時間で自分の好みを選ばなければならないサブウェイ方式は精神的なストレスが高いように思えます。あなたはサブウェイ方式をどう感じていますか。
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