UFOって本当にいるの? 乗っているのは何者? 月刊『ムー』編集長に聞いてきた:信じるか信じないかはあなた次第(2/3 ページ)
10月某日、ミステリー雑誌『ムー』5代目編集長の三上丈晴氏を取材した。当初はビジネス的な観点から、出版不況の中で同誌が愛され続ける理由を聞くはずだった。だが徐々に脱線し、いつしか「UFOは存在するのか」に話題が集中。三上氏が語った“驚きの説”とは?
熱を帯びた口調で語り出した三上氏
この話題を振ったとたん、三上氏は熱を帯びた口調でこう語り始めた。
「UFOはオカルトではなく本当に存在する。NASA、JAXA、自衛隊はみんな知っている。機密情報だから現役の自衛隊員は目撃談や詳しい情報を話せないが、退役した人は話している。航空自衛隊のトップ・空将だった佐藤守さんは退役後に『実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』という本まで書いている」
「過去には、1989年にベルギー上空にUFOが出現し、5万人が目撃する事件も起きている。その時はベルギー軍が戦闘機をスクランブル発進させたが取り逃がし、軍が『逃がしてすみません』と謝罪会見まで開いた。撃ち落とそうとロックオンした瞬間にひゅうっと逃げたそうだ」
ビジネス的な取材、やめました
真剣な面持ちで持論を展開し始めた三上氏。余談だが、記者も「UFOはいてもおかしくない」というスタンスで“否定派”ではない。なるほど、その道の専門家に話を聞くのも面白そうだ。記者は上司に怒られるのを覚悟し、独断でビジネス的な質問をやめ、UFOについていろいろ聞いてみることにした。以下、その模様を対談形式でお届けする。
――軍隊や自衛隊がUFOの存在を知っているとしたら、なぜその情報を隠すのでしょうか。
三上: UFOは国家の安全保障上の重大な問題だからだ。そもそも「UFO」は軍事用語。正体不明の飛行物体を便宜上そう呼んでいるわけではない。正体が鳥などである可能性を全て排除した上で、知的生命体によってコントロールされていると判断された物体の呼称なのだ。
誰かが操縦しているのに正体が分からないということは、敵国の秘密兵器の可能性もあり、非常にシビアな問題だ。情報コントロールをするのは当たり前のことだ。ちなみに、同盟国である米国に情報開示請求をすると、自衛隊が遭遇したUFO情報の一部を知ることができる。
――NASAやJAXAなどもUFOについて知っているというお話がありましたが、宇宙飛行士もUFOを見ているということでしょうか?
三上: 当然だ。宇宙飛行士は任務に就く際、コード化された暗号表を全部覚える必要があり、その中に5つほどUFOを指すものがある。そのコードを知った上で、宇宙船と管制塔が交信する音声データを聞くと、「クリスマスツリーが出た!」などの発言があることが分かる。これらは全部UFOを指している。彼らはUFOをUFOとは呼ばないのだ。
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