中途採用で「人材が集まらない」企業は36% その要因は……?:エンジニアなどで顕著
リクルートキャリアが中途採用の進捗(しんちょく)状況に関する調査結果を発表。選考合格者数が計画を下回っている企業は35.7%存在した。採用の予算が不足しているケースや、経営者や部門責任者の関与度が低いケースが多かった。
中途採用を実施しているにもかかわらず、選考合格者数が計画を下回っている企業は35.7%――。リクルートキャリアの調査でこんな事実が分かった。中途採用が不調な企業では、予算が不足しているケースや、経営者や部門責任者の採用への関与度が低いケースが多かった。
職種別にみると、最も中途採用に苦戦しているのは「機械・電機・化学エンジニア」で、「計画を下回っている」と答えた企業が36.5%を占めた。以下、「管理系職種」(34.8%)、「生産・品質管理職」(33.7%)、「接客・販売・店長・コールセンター」(33.6%)、「営業」(33.0%)と続いた。
採用難の企業が抱えている課題は、「採用にかけられる予算が少ない」が33.9%で最多。以下、「面接での見極めがうまくできない」(27.7%)、「採用競合と比較して自社の条件が劣る」(27.4%)、「採用担当者が足りていない」(26.4%)、「適切な採用計画を立てられない」(24.7%)、「求める人物像を具体化できない」(22.6%)――などが挙がった。
また調査では、中途採用に苦しんでいる企業は、そうでない企業よりも、経営者や部門責任者の関与度合いが低いことも判明。前者では採用予算の策定・採用戦略の構築・募集要項の作成といった業務を人事部の担当者や責任者が主に手掛けていたが、後者では役員や経営者、求人を出している部門の責任者なども参加していた。
リクルートキャリアは「今後、経営や現場がいかに採用にコミットするかが、企業の持続的な事業成長の明暗を分けるカギになる」とコメントしている。
調査は2018年9月21〜30日にかけてインターネット上で実施。企業の採用戦略策定に関与している628人を対象とした。
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