独身にかなりやさしくなってきたクリスマスケーキの最新トレンド:1人で3回食べるのが当たり前(1/2 ページ)
家族で購入して年に1回だけ食べるのが当たり前だったクリスマスケーキ。最近は1人世帯の増加を受けて、1人用のクリスマスケーキもかなり普及してきた。しかし、調べてみると別のトレンドも見えてきた。
街中を歩いているとクリスマスソングが聞こえる季節になってきた。一緒に食べる人はいないし、予約するほどじゃないけど、コンビニや百貨店で「お一人さま用」のちょっといいケーキを買って自宅で食べようかなあと考えている人も多いのでは。
コンビニやスーパーの担当者に取材をしてみると、家族構成やライフスタイルの変化を受けて、クリスマスケーキのトレンドにある変化が出ていることが分かった。
好きなものを選んで食べる
「大きなホールケーキを家族で購入して年に1回だけ食べるというのが一般的でしたが、現在は1年で何度も食べるようになってきています」
ローソンのスイーツ担当者はこのように説明する。例えば、幼稚園に通っている子どもの場合、「幼稚園のクリスマス会でクラスメートと食べる」「祖父母と一緒に食べる」「家族で一緒に食べる」といったように、1年で3回クリスマスケーキを食べることが珍しくないという。また、イオンの広報担当者も「今年の12月は22〜24日が休日になりますので、22日は友達と食べて、23日は家族で食べるといったケースも多いのではないでしょうか」と語る。独身であっても、友人の家で食べたり、自分の家で食べたりといったケースが考えられる。
こういった傾向を反映してか、ローソンが2017年に販売したクリスマスケーキの中で、売り上げの伸長率(前年比)が最も高かったのは「四角いケーキ詰め合わせ」だった。これは、さまざまな種類のケーキを9個詰め合わせたもので、「この前、友人の家でチョコケーキを食べたから、今日はイチゴケーキにしようかな」「みんな、それぞれ自分の好きなものを食べられるのがいいね」といった点が支持されたと担当者は見ている。
同様の傾向はイオンでもある。広報担当者によると、3〜4年前から1個売りのケーキを詰め合わせたタイプの商品が一番の売れ筋だという。同様の傾向は今後も続くと同社は見ており、18年も16種類のケーキを詰め合わせた商品を販売する。
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