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アパマンショップ親会社の株価急落 従業員の「スプレー缶穴開け」が札幌爆発事故の原因か:42人が重軽傷
「アパマンショップ」運営企業を傘下に持つAPAMANの株価が後場に入り急落。終値は前営業日56円安(−6.3%)の832円だった。同店の従業員の不備が、16日午後8時半ごろに札幌市内で起きた爆発事故の原因となった可能性が高いと報じられている。
12月17日の東京株式市場で、不動産仲介チェーン「アパマンショップ」運営企業を傘下に持つAPAMAN(東京都千代田区、東証JASDAQ)の株価が後場に入り急落。午後0時40分に前営業日比78円安(−8.8%)の810円まで下げる場面があった。終値は56円安(−6.3%)の832円だった。
16日午後8時半ごろ札幌市内でガス爆発が発生し、「アパマンショップ平岸駅前店」や飲食店などが入居する雑居ビルが全焼。同店の従業員や飲食店の客など計42人が重軽傷を負った。
17日付の毎日新聞などの報道によると、北海道警の捜査に対し、同店の従業員が「100個以上の除菌消臭スプレー缶のガスを抜いた後、(給湯器をつけて)手を洗おうとしたら爆発した」などと話しているという。
事故は、スプレー缶から放出されたガスに給湯器の火が引火することで起きた可能性が高いとみられ、警察と消防が原因究明を進めている。
従業員によるスプレー缶穴開けが事故の原因と断定された場合、アパマンショップの従業員管理体制に批判が集まったり、ブランドイメージが損なわれたりする可能性があるため、これを嫌気した売りが出たとみられる。
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