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テープ起こしをするなら音声認識が最強AI時代の仕事術(4/4 ページ)

会議の議事録づくりをしたことがありますか? 録音されたデータを聞きながら、文字にしていくテープ起こし作業はかなりやっかい。しかし、技術はちゃんと進歩していて、音声認識を使えばかなり楽になる。ただし、録音データをそのまま文字にしてくれるのはまだ将来の話のようだ。

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テープ起こしに向いた音声再生アプリは意外とない

 なぜPCで再生と音声認識を同時にやらないかというと、入力された文字をキーボードで微調整するために、アプリのフォーカスはGoogleドキュメントになければいけないためだ。つまり、再生側の巻き戻しや一時停止がやりにくいのである。

 そこでiPhoneに再生を担当させるわけだが、実はテープ起こしに向いた音声再生アプリは意外に少ない。どのような機能があるとうれしいかというと、次の通りだ。

  • 再生速度調整機能 (比較的多くのアプリが備えている
  • 5秒巻き戻し機能 (10秒や15秒はあっても、意外に5秒はない
  • クラウド対応 (iCloudでもDropboxでもいい

iPhoneのボイスメモ。UIは前のほうが個人的には分かりやすかったが、iCloud対応したのはありがたい。なぜか再生の巻き戻しは15秒しかない

 テープ起こしをしたことがあれば分かると思うが、10秒では戻り過ぎなのだ。iPhone標準のボイスメモにも15秒戻る機能があるが、なぜ15秒なのか? と思う。英語のリスニング練習などでは、さっきのフレーズをもう一度聞きたい場合に10秒や15秒は便利なのだろうが、テープ起こしには5秒だ。

 クラウド対応も重要だ。iPhoneのボイスメモは現在iCloudに対応しているので、以前に比べれば容易にバックアップを取ったりPCに移すことができる。ところが再生アプリ側が、iCloudやDropboxに対応しているものが少ないのだ。

 筆者が録音アプリに期待しているのは、いつどんなときでも確実に録音をこなすことだ。音質がよかったり多機能なことも重要だが、そのせいでアプリがクラッシュしたり、録音に失敗していたりしたら元も子もない。ボタンを押せば録音が始まって、始まったら絶対に録音が続き、消えない。これが仕事で使う上では最重要だ。

 だから録音は安心のApple純正アプリに任せ、録音ファイルを聞くほうは別の多機能なアプリに任せたいと思うわけだ。

見つけたのはCloudBeats。10秒戻しとクラウドに対応

 そんな条件で、いろいろとアプリを探し、やっと見つけたのが「CloudBeats」というアプリだ。これは音声再生アプリというより、クラウド上に置いた音楽を再生するアプリだが、よくできている。600円の有料アプリだが、再生速度調整機能はもちろん、10秒の巻き戻し、そしてDropboxなどのクラウド上のファイル再生に対応している。クラウドからのストリーミング再生もできるし、ダウンロードも可能だ。


CloudBeats。

 本当は10秒戻しではなく5秒戻しのほうがよかったが、標準ボイスメモの15秒よりはだいぶよくなった。Androidなら条件を満たすアプリがあるように思うが、まだ探せていない。iPhoneでもまだ探せば条件にあったアプリがあるように思うので、よいアプリがあったらぜひ教えてほしい。

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