恵方巻の廃棄率は? イオンの担当者に聞いてみた:驚きの結果(1/3 ページ)
コンビニやスーパーで恵方巻商戦が本格化している。イオンリテールでは恵方巻の販売量が右肩上がりで増えている。近年、食品ロスの観点から批判されている恵方巻の廃棄率はどのくらいなのだろうか。
イオンリテールは1月7日、イオン葛西店(東京都江戸川区)で「イオンの恵方巻 2019 店頭お披露目会」を実施した。
同社は2月2日と3日、全国に約400店舗あるイオンとイオンスタイルで「イオンの恵方巻」を最大22種類販売する(地域ごとに品ぞろえが異なる場合がある)。お披露目会では、担当者が恵方巻のトレンドについて解説した。
恵方巻の販売数量は右肩上がり
節分に恵方巻を食べる風習はもともと関西発祥といわれている。イオンリテールデリカ商品部の鈴木雅光氏によると「平成に入ってから関東や東北まで認知が拡大した。店舗別の売り上げ額では、トップ10を大阪と兵庫の店舗が占めていたが、現在は4位や5位に関東の店舗が食い込むようになった」という。
かつては「具は7種類」「鬼の金棒に見立てる」といったしきたりがあり、恵方巻を食べて無病息災を祈願するという位置付けだったが、同社は「家族団らんのイベントとして、巻きずしのおいしさや楽しさ、驚きを体験する季節行事へと次第に変化している」と分析する。
恒例の季節行事として定着したことで、恵方巻の販売数量は右肩上がりで増えている。鈴木氏は「18年の販売数は17年比で2桁弱増えた。19年も同じくらい伸びると期待している」と説明した。
お客の購買行動にも変化が見られる。「一本丸ごと食べるのは量が多すぎる」というお客が増えたため、ハーフサイズの需要が高まっている。また、年に1度のごちそうを食べる機会ととらえるお客が増えたため、「こだわりの具材」を求める傾向も強まった。そのため、同社では脂がのったブリを使った「富山湾のブリの贅沢太巻」(2160円、税込、以下同)や明石のタイを使った「赤穂の塩で食べるもみじ鯛の太巻」(2160円)などを予約限定で販売する。
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