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サイゼリヤ、1Q決算は約20%減益 「全面禁煙化」に向けた費用かさむ:通期では増収増益予想
サイゼリヤの1Q決算は増収減益だった。全面禁煙化に関する費用や、樹脂製食器の導入費用がかさんだことが減益につながった。光熱費の上昇や、人件費の高騰なども響いた。
イタリアンレストランチェーンを運営するサイゼリヤが1月9日に発表した2018年9〜11月期の連結決算は、売上高が前年同期比1.1%増の383億3200万円、営業利益が21.4%減の19億1500万円、純利益が21.9%減の12億8100万円と増収減益だった。
地域別の業績は、日本での売上高が288億5100万円(0.1%減)、営業利益が6億8600万円(33.7%減)、豪州での売上高が13億5300万円(6.5%減)、営業利益が1億3300万円(12.0%増)、アジアでの売上高が94億4300万円(4.7%増)、営業利益が11億6000万円(12.7%減)だった。
同社は18年7月から国内店舗の全面禁煙化を段階的に始め、19年9月の完了を目指している。また、安全性の観点から、18年内に割れにくい樹脂製の食器を全店舗に導入した。これらの施策に費用を要したことが減益要因となった。エネルギー価格の高騰に伴う光熱費の上昇や、人件費の高騰なども響いた。
19年8月期(18年9月〜19年8月)の通期連結業績予想は、売上高が1598億円(3.7%増)、営業利益が95億円(9.9%増)、純利益が59億円(16.3%増)のまま据え置く。
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