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月の裏側着陸は人類初! グイグイ加速する中国の宇宙戦略:宇宙ビジネスの新潮流(1/3 ページ)
新年早々のビッグニュースだ。1月3日、中国の無人探査機が人類史上初めて月の裏側に着陸成功した。今回は、躍進する中国の国家宇宙開発、急増する宇宙ベンチャーの動向を紹介したい。
日本が正月真っただ中にあった1月3日、中国の無人探査機が人類史上初めて月の裏側に着陸成功というビッグニュースが世界を駆け巡った。
新年最初の連載コラムとなる今回は、躍進する中国の国家宇宙開発、さらに急増する宇宙ベンチャーの動向を紹介したい。
人類初の偉業達成
1月3日、中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が月の裏側に軟着陸した。人類初の快挙だ。これまで米国のアポロ計画など人類が着陸を行ってきたのは月の表側だった。月の裏側は常に地球に背を向けているため、嫦娥4号と地球では直接通信ができない。そのため月周回通信衛星「鵲橋(Queqiao)」を介して中継を行っている。
今回の月探査は長期的な月探査プログラムの一環だ。中国では月探査の第1段階として嫦娥1号(2007年)、嫦娥2号(10年)で月周回を実現。その後、13年には嫦娥3号が月の軟着陸に成功した。今回の嫦娥4号では裏側への軟着陸を実施し、次の嫦娥5号では月からのサンプルリターンを目指している。
月探査だけではない。中国には宇宙強国になるという長期ロードマップがある。16年に発表された宇宙白書(第13次五カ年計画)の完了をもって宇宙強国建設のための基礎を構築。その後は30年までに宇宙強国の仲間入りをすることを長期目標に掲げており、あらゆる方面で宇宙開発を進めている。
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