赤ヘルの長野久義が広島の地にもたらす、“スゴい効果”の予感:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/3 ページ)
「赤ヘルの長野久義」が広島の地へ降臨した。ここ数年の活躍を見ると、「広島で活躍できるのか?」と心配の声も出ているが、球団は“最強の補強”を手にしたと言えるだろう。どういうことかというと……。
長野の関連グッズにも期待
つい最近でも、こんなエピソードがある。昨季限りで現役生活にピリオドを打った、巨人の鉄腕・山口鉄也が引退会見を行った日のことだ。報道陣の質問が終わったタイミングを見計らって長野は、エースの菅野智之投手や坂本勇人内野手、すでに引退した村田修一、杉内俊哉らとともにサプライズで登場。長年に渡ってチームを支えた功労者・山口のラストは、ともに戦ったチームメートたちで盛大に感謝の意を込めながら送り出そうと、本人には内緒で自ら率先して企画した長野流のアイデアだった。
2013年に行われた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には、侍ジャパンの一員として参加。山本浩二監督率いる日本代表は、過去の2大会と違ってメジャーリーガーが不参加となるなど、本番前から世間の期待値が低いこともあってチーム内のムードもどこかギクシャクしていたが、ここでも長野が一肌脱いでまとめ役を買って出ていた。
ざっと簡単に挙げたが、チームをまとめ上げる長野の気配りぶりを示す逸話はたくさんある。おそらく12球団をざっと見渡しても、ここまでできる選手はそう多くないだろう。当然ながら広島もこうした長野の隠された能力についてはリサーチ済みだ。選手としての能力の高さはもちろんのこと、このようにグラウンド外でも天才的な力を発揮する。そんな長野という男が絶大なプラス効果をカープに呼び込むと判断しての獲得であることは言うに及ばない。
しかもフロントとしては十分な経済効果も見込んでいるようだ。今オフの人的補償による移籍によって、本来ならば大注目を集めるはずだった巨人・丸との立場は完全に逆転。鯉党は無論、一般の人たちの間でも「長野久義」の名前は注目ワードになった。長野関連のグッズについて球団内では「記録的な売り上げとなるのでは」とささやかれており、春季キャンプにおける本人への取材依頼もさばき切れないほどの件数が早くも殺到していると聞く。
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