コラム
「面接でノック2回」「室内でコート」は本当に失礼? プロのマナー講師に聞いてみた:暑くてもジャケットは着るべき?(3/3 ページ)
ビジネスシーンでは、ノックを3〜4回してから入室するのがベターだという説がある。これは本当なのか。なぜ2回のノックは失礼なのか。「コートを着たまま屋内に入るのはマナー違反」などの説の真偽も含め、マナー講師に見解を聞いた。
大阪市“ひげ判決”の感想は?
――マナーといえば、大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の男性運転士が、ひげを理由に人事評価を下げられたのは憲法違反だとして大阪地裁に訴え、1月中旬に大阪市に賠償が命じられましたが、専門家の立場から、この判決をどう捉えられましたか。公務員やビジネスパーソンがファッションとしてひげを伸ばすことはマナー違反でしょうか。
村山さん: 判決についてのコメントは差し控えますが、一般論として、アパレル系や美容師など一部の職種ではひげを生やしても問題ないと思います。「ビジネスパーソンはひげを伸ばすべきではない」と一概にいうつもりもありません。TPOをわきまえた上で、どうするかを決めてほしいです。
ただ、企業や雇用主は、もしひげを禁じるのであれば、その旨を就業規則に明記し、従業員に認識させるべきです。
繰り返しになりますが、マナーとは、他人を不快にさせないためにあります。今回私がお伝えしたマナーが絶対に正しいと押し付けるつもりはありませんが、世の中には多様な考え方を持つ人がいるので、まずは相手に応じて使い分けてみてもいいのではないでしょうか。
関連記事
- 「スーツにリュック」は本当に非常識? プロのマナー講師に聞いてみた
「スーツにリュックサックを合わせるのはマナー違反」との声をよく耳にする。だが、リュックには機能性などのメリットがある点も事実だ。なぜ、ビジネスリュックは批判を集めるのか。本当に非常識なのか。日本サービスマナー協会の講師に見解を聞いた。 - 仕事中に「マジ切れ」する日本人が増えている、ちょっと意外な理由
一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会の安藤俊介理事長によると、現代の日本では仕事中にイライラするビジネスパーソンが増えているという。その理由と、怒りを抑えるための技術を聞いた。イライラを防ぐコツは「他者との違いを受け入れる」ことだという。 - 「スタバでバイト」「手書きのES」は本当に有利? “就活都市伝説”の真偽を採用のプロに聞く
「スターバックスコーヒーでのアルバイト経験があると就職活動で有利になる」という説がささやかれるようになって久しい。「エントリーシートや履歴書を手書きすると、誠意が伝わって書類選考を通過しやすくなる」「体育会出身の学生は高評価」といったうわさも出回っている。これらの“都市伝説”は真実なのか。「リクナビ」の元編集局長の山崎淳氏に意見を聞いた。 - 電車で腹が立つ「迷惑行為」ランキング、「飲食」「化粧」「スマホいじり」など上位 1位はやっぱり……
日本民営鉄道協会が「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表。カテゴリー別では「荷物の持ち方・置き方」が37.3%でトップだった。その中では「座席に置かれた荷物」「床や足元に置かれた荷物」などを批判する声が挙がったが、最も多かったのは、最近特に不評の“あの行為”だった。 - デートでがっかり「異性の身だしなみ」ランキング 1位は……?
独身男女が、デートなどで異性と接した際にがっかりしてしまうポイントは?――オーネット調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.