明治、乳製品を値上げ 「おいしい牛乳」「ブルガリアヨーグルト」など111商品:4月1日から1.5〜4.7%上昇
明治は、牛乳やヨーグルトなど計111商品を4月1日出荷分から値上げする。乳製品の生産コストが上昇していることから、価格を1.5%〜4.7%引き上げる。
明治は2月4日、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を中心とした計111商品を、4月1日出荷分から値上げすると発表した。乳製品の生産コストが上昇していることから、出荷価格や希望小売価格(税別)を1.5%〜4.7%引き上げる。
「明治おいしい牛乳」などの牛乳はメーカー希望小売価格を設定しておらず、出荷価格を1.5%〜3.5%引き上げる。
その他の飲料については、乳飲料「明治ミルク ラブ」(1000ミリリットル)の希望小売価格を10円(4.5%)引き上げて230円にするほか、「ネスレコーヒー」各種(1000ミリリットル)も10円(4.5%)引き上げ、230円に設定する。
ヨーグルト商品は、「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」各種(400グラム)が10円(4.0%)上昇の260円、75グラムの小分けカップが4つ付いている「明治ブルガリアヨーグルト」各種も10円(4.3%)上昇の240円に設定する。
また、牛乳などの宅配専用商品についても、メーカー出荷価格を2.7%〜4.6%引き上げる。
同社によると、4月1日から生乳取引価格を引き上げることで、全国の指定生乳生産者団体と合意したという。
現在、飼料価格の高騰などによって生乳生産コストは上昇している。そのため、国内生乳生産者は減少傾向にあり、生乳生産量も減少している。そういった背景から、「生乳生産量の維持拡大、生乳生産基盤強化の後押しを目的」(同社)に、取引価格の引き上げを決めた。
同社としても、コスト上昇を吸収するための対策を実施してきたが、「現状の価格設定による販売の継続が難しい状況となった」ことから、「市乳部門商品」(牛乳・ヨーグルトなど)の価格改定に踏み切ったという。
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