CDも苦戦しているのに、なぜ中目黒のカセットテープ店は好調なのか:水曜インタビュー劇場(逆行公演)(1/6 ページ)
中目黒駅から徒歩10分ほどのところに、カセットテープ店があることをご存じだろうか。店名は「waltz」。CDの売り上げも減少しているのに、なぜカセットテープを扱っているのか。店主の角田太郎さんに聞いたところ……。
カセットテープで音楽を聞いていますか? このように聞かれても、多くの人が「中学生のころは聞いていたけれど、今はプレーヤーすらないよ」「カセットテープ? 聞いたことがないなあ」と答えるのでは。
CDの売り上げが減少しているなかで、カセットテープ専門店があるのをご存じだろうか。店名は「waltz(ワルツ)」。中目黒駅から徒歩10分くらいのところにあって、店内をのぞくと、新品と中古のカセットテープが5000本ほど並んでいる。このほかにも、レコード、ラジカセ、雑誌のバックナンバーなども見ることができるので、音楽大好き人間にとってはたまらないスペースになっているのだろう。
それにしても、である。ネットで音楽を聴くことができる時代なのに、わざわざ店に足を運んで、カセットテープを購入する人はどのくらいいるのだろうか。時代に逆行したビジネスを展開しているので、店主はテクノロジーを使うのが苦手、または好きでないのかなあと思っていたら、アマゾンでマネージャーを務めていた人が店を立ち上げたのである。
「ネット通販のプロ」とも呼べる人が、なぜアナログ店をオープンしようと思ったのか。「アマゾンでたくさん稼いで、道楽で店を開いたんでしょ」と思われたかもしれないが、違う。店の経営は順調で、しっかり黒字を確保しているのだ。
waltzは2015年8月にオープン。カセットテープを販売してみて、どんなことが分かってきたのか。店主の角田太郎(つのだ・たろう)さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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