第二次バカッター合戦到来! バカ発見器再発動の責任は誰か:若者の情弱化(1/3 ページ)
くら寿司、すき家、セブン-イレブン、そしてバーミヤン……。2013年くらいに続発したバカッター事件(Twitterによる犯罪や不適切行為自慢)と同じような行為が、ここ最近再びニュースになっています。久々のバカ発見器発動を企業リスクの視点で見てみましょう。
著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた)
株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。
くら寿司、すき家、セブン-イレブン、そしてバーミヤン……。2013年くらいに続発したバカッター事件(Twitterによる犯罪や不適切行為自慢)と同じような行為が、ここ最近再びニュースになっています。久々のバカ発見器発動を企業リスクの視点で見てみましょう。
若者の情弱化が進む
バイト先の食品をつかって不衛生ないたずらをし、それをSNSで自慢し合うことなどがバカッター行為と呼ばれますが、必ずしもTwitterでの露見には限りません。InstagramやTikTokなど、次々現れる新SNSの中には、「時限で投稿が消える」機能があるものもあり、最近はメジャーなSNSでもそうした時限機能を搭載しています。
そのSNS内だけの機能である「時限で消える」ことで安心し、仲間内でのウケを狙って拡散した結果、永久に投稿が保存される他のインターネット上に転載されて、炎上。自宅住所や学校、家族の勤務先をさらされて破滅するという、昔繰り返し行われたバカッター行為と全く同じオチに行きついているようです。
「デジタルネイティブの若者はITに強い」どころか、そのIT知識はどんどん劣化しているといえます。大学生でもPCを操作できなかったり、触れられない者までいます。何でもスマホで済んでしまうため、就職活動時期になって、「Microsoft Office」を使えないことが露見して大騒ぎになることもあります。
15年5月11日付けanレポート「バイトテロ、ネット炎上を未然に防ぐ――今、求められるネットリテラシー教育とは」で語ったことがそのまま、全く改善もされずに再び亡霊のように蘇っているのが現在といえます。
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