「ビットコインは妄想」 ウォーレン・バフェット氏がまた批判:他にもいる反対派
ビットコインに価値は全くない、基本的には妄想だ。ウォーレン・バフェット氏がビットコインを批判。著名人の中でも仮想通貨“反対派”は他にもいるようだ。
ビットコインに価値は全くない、基本的には妄想だ。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は2月25日、米CNBCのインタビュー中にビットコインを厳しく批判した。
バフェット氏は仮想通貨に批判的な立場を取ることで知られており、昨年もビットコインを“殺鼠剤を2乗したようなもの”と酷評したことで話題となっていた。その基本的な考え方は今もなお変わっていないようだ。
「人生が変わるだろうと期待を持ちビットコインを購入した楽観主義者には同情する」と切り捨て、ウォール街(既存の金融機関など)には正真正銘の資金があると主張した。
一方で、ビットコインを支える技術の一つであるブロックチェーン(分散型台帳技術)については可能性を秘めているとその有用性を認めた。だが、「ブロックチェーンが成功するにあたって必ずしもビットコインなどの仮想通貨を頼る必要はない」と、すかさず指摘している。
仮想通貨“反対派”は他にもいる
著名人でも仮想通貨を支持していない人は多い。
米Microsoftの創業者ビル・ゲイツ氏や著名エコノミストのヌリエル・ルビーニ氏、経済学者のロバート・シラー氏、ファンドマネージャーのレイ・ダリオ氏、投資家のハワード・マーク氏――など。彼らは皆、ビットコインの正統性について疑いの目を向けているという。
米J.P.Morganのジェイミー・ダイモンCEO(最高経営責任者)もビットコインには批判的だが、同社は今月初旬に米国のメガバンクとしては初となる独自の仮想通貨「JPMコイン」を発行した。
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