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日本でお花見したい中国人客、実はマナーを気にするように? SNS分析で判明:日中メディアから批判受け?(2/2 ページ)
中国人訪日客に人気の「お花見」。彼らがマナーについて強く気にしているというデータが。中国向けSNSなどのつぶやきから分析した。
メディア報道でマナー気にするように?
さらに、「お花見時期の訪日で気にしていること」について触れた18年の投稿約1000件を分析したところ、「(自分たちの)マナー」という項目が45.2%を占めて1位となった。前年と比べて倍以上の比率になった。
トレンドExpressの担当者によると近年、日本のメディアが「枝を折る」「大声を出す」といったお花見での中国人客のマナー違反を報道。それを受けた中国メディアや中国大使館などが注意を呼び掛けていたことから、マナーを気にする中国人が増えたとみられる。
また、「お花見シーズンに行きたい日本のスポット」に関する口コミ分析では、1位の「京都」や2位の「清水寺」など、京都関係の地名や観光地が上位に並んだ。古い寺や町並みと桜との取り合わせが、中国人客の求める「日本旅行らしいイメージ」を強くかきたてているとみられる。
「お花見シーズンの訪日観光の予算」についても口コミから分析したところ、17年には22.2%しか占めていなかった「5001元〜7000元(約8万円〜約11万円)」が、18年には46.9%と急浮上してトップになった。同社の担当者は「リピーターの中国人訪日客が増え、団体ツアーから個人旅行にシフトすることで旅行予算が上がっているのでは」と分析する。
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