2015年7月27日以前の記事
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中高生の3割がフェイクニュース見破れず 「地震で京セラドームに穴」「フラッシュでマグロ死亡」など信用悪意なく広める人も

中高生の26.3%が「フェイクニュース」にだまされた経験があることが、MMD研究所の調査で判明。「タレントのスマイリーキクチさんは凶悪殺人事件の犯人である」「沖縄・美ら海水族館で、カメラのフラッシュのせいでマグロが死亡した」などを信じた人もいた。

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 中学・高校生の26.3%が、ネット上や実世界で見聞きした「フェイクニュース」にだまされた経験がある――。MMD研究所の調査でこんな事実が分かった。だまされた人の中には、「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話したことがある」(34.0%)、「リツイートや『いいね!』をして拡散したことがある」(27.0%)と、悪意なく広めてしまった層も存在した。

 性年代別では、だまされた経験がある人は「女子高校生」(35.3%)、「女子中学生」(30.7%)、「男子高校生」(23.2%)、「男子中学生」(14.7%)の順に多かった。

 拡散した経験がある人は「男子中学生」(35.3%)が最多で、「女子高校生」(34.7%)、「男子高校生」(30.6%)、「女子中学生」(10.3%)と続いた。

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フェイクニュースの拡散経験がある中高生の割合(=MMD研究所調べ)

 中学生がだまされたニュースは、「米国の映画館で、観客を泣かせるためにタマネギのエキスを散布した人が逮捕された」「タレントのスマイリーキクチさんは凶悪殺人事件の犯人である」「2018年に大阪で起きた地震で、京セラドームの屋根に穴が空いた」など。

 高校生がだまされたニュースは、「真冬の北海道で、公園の便器が冷たすぎて座った男性が死亡した」「沖縄・美ら海水族館で、カメラのフラッシュのせいでマグロが死亡した」「うどん店が大学の教職員に対して『予約をキャンセルされた』と注意した(実際は店舗・大学ともに架空)」などだった。

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中高生がだまされたニュースの具体例(=MMD研究所調べ)

 今後はうそだと見抜きたいところだが、中高生に「フェイクニュースを見破る自信があるか」を聞いたところ、トップは「やや自信がない」(38.5%)。次いで「やや自信がある」(32.5%)、「自信がない」(14.5%)、「自信がある」(14.4%)という結果だった。

 調査は2月5〜10日に、12〜18歳のスマートフォンを持つ中高生1248人を対象に、スマートフォンアプリ上で実施した。

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