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松屋の魅力は券売機!? 人手不足時代に吉野家とすき家が導入しない理由とは:日高屋も試験的に導入(2/4 ページ)
大手牛丼チェーン3社のうち券売機を導入しているのは松屋だけだ。生産性向上の切り札である券売機を吉野家とすき家は導入していない。各社に見解を聞いてみた。
日高屋が券売機の導入を本格検討する理由
さて、一般的な券売機導入のメリット、デメリットを踏まえたうえで、大手チェーンがどのように対応しているのか見てみよう。
日高屋は19年3月〜20年2月にかけて券売機を試験的に導入する予定だ。19年2月以降に新規オープンする店舗には券売機を原則的に配置するだけでなく、既存店でも少しずつ導入していくという。
日高屋は店員が注文を聞いて会計も済ますというスタイルを貫いてきたが、10年以上前に券売機を試験的に導入したことがある。しかし、アルコールを中心に売り上げが落ちたため、本格的に活用するまでには至らなかった。広報担当者は「食事をしながらお酒を飲んでいるお客さまが、追加のお酒を注文しようとした際、わざわざ券売機まで行くのが面倒に感じたことが原因の1つだったのではないでしょうか」と振り返る。日高屋の売り上げに占めるアルコールの割合は2割弱となっているので、券売機による売り上げ減少の影響は無視できないものだったわけだ。
今回、券売機を導入する背景にあるのは深刻な人手不足だ。店舗の生産性を上げるためには必要なアイテムだと判断した。また、「売上高に占めるアルコールの比率がやや落ちています」(広報担当者)というトレンドもある。店で何杯もアルコールを追加注文するお客が減りつつあるので、券売機を導入する悪影響は以前より少なくなってきていると判断したようだ。
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