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ロッテ「チョコパイ」の製造工程を公開:売上高170億円のロングセラー(1/2 ページ)
大手菓子メーカーのロッテが埼玉県の狭山工場で「チョコパイ」の製造工程を一部メディアに公開した。年間170億円以上を売り上げる同商品はどのようにつくられているのだろうか。
大手菓子メーカーのロッテが埼玉県狭山市にある狭山工場にてロングセラー商品「チョコパイ」の製造工程を一部メディアに公開した。これまで同商品の生産現場についてはほとんどオープンにされておらず珍しい。
1983年9月に発売したチョコパイは、ケーキのような味わいの半生菓子というジャンルを確立し、売り上げを順調に伸ばしていった。しかし、93年にピークを迎え、その後は横ばい、あるいは減少した。
潮目が変わったのは2006年。主に20〜30代の女性客をターゲットにした小型タイプの「プチチョコパイ」を発売し、売り上げは再び右肩上がりに。12年に初の商品リニューアルを実施し、17年には売上高(出荷ベース)が過去最高の170億円以上になった。
19年2月に再びリニューアルを行う。クリームの配合を調整し、生地も品種改良することでしっとり感を高めた。加えて、カカオの分量を増やしてチョコレート感を強くしたという。リニューアルの前後3週間を比較すると、市場での商品回転率は119%伸長し、成果が見え始めている。
今回のリニューアルに伴い、製造工程に変更はあったのか。「主に生地に改良を加えたため、オーブンの温度設定などは微調整したが、工程そのものはほぼ変わっていない」とロッテの生産技術部で部長を務める山本浩司氏は説明する。
以下では、今回公開された生産ラインの一部を写真で紹介する。
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