人生ゲーム「令和版」 お金ではなく“フォロワー”獲得を目指す タカラトミーが発売:お札なし、職業カードなし、ゴールなし
タカラトミーは新商品「人生ゲーム+(プラス)令和版」を6月に発売。発表された新元号「令和」に対応。インフルエンサーを目指すゲームになるという。
タカラトミーは4月1日、ボードゲーム「人生ゲーム」の新商品「人生ゲーム+(プラス)令和版」を6月に全国で発売すると発表した。同日発表された新元号に合わせて、時代の変化を踏まえた内容で、SNSなどを通じて世間に影響を与える「インフルエンサー」を目指すゲームになるという。希望小売価格は税別3980円。
同社は前回の改元後にも「人生ゲーム 平成版」を発売している。時代の変化やトレンドに対応したテーマで商品展開してきた。今回の「人生ゲーム+令和版」は、シリーズ通算64作目になる。
「令和版」は、これまでの人生ゲームで使われてきた「紙幣」や「職業カード」が付いておらず、決まったコースやゴールもない。「ゴールしたときに、より多くのお金を持っていたプレイヤーが勝ち」というルールを大きく変更し、「ゲーム終了時に、より多くの“フォロワー”を獲得したプレイヤーが勝ち」になるという。
ゲームでは、「インフルエンサーカード」「アイテムカード」などのほか、「フォロワー」を示す部品などを使用する。インフルエンサーカードには、「大統領」「TOP OF フォトジェニファー」など、インフルエンサーになるための条件が記されている。アイテムカードには、その条件を満たす行動が描かれている。
基本的には、インフルエンサーカードに描かれた条件を満たすアイテムカードを集めてインフルエンサーになることでフォロワーを獲得できる。また、マスに書かれた指示内容や、他のプレイヤーとのカードの交換・奪い合いなどによって獲得できることもある。フォロワー集めの戦略を立てることがポイントとなりそうだ。
ゲーム盤は、テーマ別に「tsubuyaki(つぶやき)エリア」「photogenic(フォトジェニック)エリア」「Movie(ムービー)配信エリア」「マニアックエリア」の4エリアに分かれており、どのエリアへ進むかはプレイヤーの自由。
マス目には、トレンドやSNSを意識した指示内容として、「tsubuyakiエリア」では「朝起きたら昨日の寝る前のつぶやきがバズって大拡散!フォロワー数+200万」など、「photogenicエリア」では「いつメンとキラキライルミネーションで写真を撮りまくる!フォロワー数+200万」など、「Movie配信エリア」では「メイク動画ですっぴんを披露して大人気!Movie 配信エリアのアイテムカードを1枚引く」など、「マニアックエリア」では「バーチャルライブで大盛り上がり!マニアックエリアのアイテムカードを1枚引く」などが書かれているという。
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