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会社の花見で救急車 おじさんだからこそ味わった「飲みすぎ」の代償と注意点:危機管理の盲点とは?(3/5 ページ)
会社の花見でお酒を飲みすぎた38歳の筆者は救急車で病院に搬送された。「おじさん」が倒れると上司や同僚にどんな迷惑をかけるのか。実体験をもとに、ビジネスパーソンとお酒の関係を考える。
アパートの大家さんが助けてくれた
同じアパートに住む大家さんと筆者の家族は親交があったため、午後9時過ぎにもかかわらず、子どもたちの面倒を見てくれることになった。大家さんに大きな負担をかけてしまったことを大変悔いている。
妻が電車に乗って病院にかけつけたのは午後10時半近くだ。連日の激務で疲れているであろう上司がずっと筆者のベッドの横に付き添っていた。病院ではさまざまな検査を受けたが、特に問題はなしと診断されたので、午後11時過ぎに妻に付き添われてタクシーに乗った。午後11時30分に帰宅し、大家さんが見守っていてくれた子どもを引き取った。
救急隊の出場件数が増えている
現在、都内では救急車がひんぱんに出動していることが問題視されている。東京消防庁によると、2017年における東京消防庁救急隊の出場件数は78万5184件と過去最高を記録している。また、救急搬送された人のうち、初診医師により軽症(軽易で入院を要さない)と判断された割合は54.1%と半数以上を占めている(出所:救急活動状況)。
筆者のケースの場合、頭を強く打ったので、救急車を呼ぶという判断は間違っていなかったかもしれない。しかも、命にかかわることなので、判断に迷うような場合は救急車を呼ぶことをためらうべきではない。しかし、適正な酒量を守ってさえいれば、救急車を呼ぶ必要はまったくなかった。救急隊や大学病院のスタッフの方々に要らぬ負担をかけてしまったことは、猛省すべきだ。
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