2015年7月27日以前の記事
検索
連載

いつまで続く? 通勤ラッシュへの挑戦、歴史は長いかつての混雑率は300%超(4/4 ページ)

4月である。新入社員や新入生が電車に乗るようになって、「通勤電車が混んできたなあ」と感じている人も多いのでは。通勤ラッシュを改善させるために、首都圏の鉄道会社はどのようなことに取り組んできたのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

人口動態と関わる東京の通勤ラッシュ

 東京圏では、今後も高層ビルの大規模開発が続き、都心部への通勤はさらに増えると見込まれる。東京が国際的な都市間競争で勝ち抜くためには、都市部のオフィスビルを高層化し、都心にもっと人を集めなければならないという考え方がある。その考え方に基づき、不動産事業者は都心の再開発を行っている。

 東京の人口は25年にピークを迎える、と予測されている。こうした数字を見ると、「数年我慢すれば、通勤ラッシュが改善されるのでは?」と思われるかもしれないが、この問題はそれほど簡単ではない。鉄道事業者だけでは解決できず、東京一極集中という社会構造や、東京の国際都市としての競争力を高める政策など、社会全体のあり方にも目を向けないと、解決することは難しいのだ。

 いまのままでは残念ながら、電車の中で“我慢”していただくしかない。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る