コラム
首都圏の鉄道で何が進んだのか “接続しなかった”相鉄もとうとう:相鉄・JRが直通に(1/5 ページ)
平成時代の首都圏の鉄道を振り返ると、直通・乗り入れが進み、ターミナル駅でも乗り換える必要がなくなったことが挙げられる。今年12月、“どことも接続しなかった”相鉄もJR東日本の埼京線と相互乗り入れすることに。このほかにも……。
2019年12月、JR東日本の埼京線と、相模鉄道が相互乗り入れすることになる予定だ。昨年12月のダイヤ改正は相鉄独自で行う最後のダイヤ改正となり、いよいよ相鉄も“どことも接続しない鉄道会社”ではなくなることになった。
現在、首都圏の多くの鉄道会社は相互乗り入れを行っていて、ターミナル駅で乗り換えなくても都心に向かうことができるようになっている。その流れは平成時代を通じて続いてきた。
相鉄は現在、横浜をターミナルにしている。都心に向かいたい人は、まずは横浜まで出て、それからJRや東急に乗り換えるということになっている。
それが12月の「相鉄・JR直通線」の開通で変わる。西谷から相鉄新横浜線に、羽沢横浜国大から東海道貨物線に入り、横須賀線のルートを使って大崎まで。そこからは埼京線で新宿へ。
もちろん、東京駅周辺に行くには従来の横浜経由のほうが便利であるものの、直通ルートの開通により、新宿方面へ向かうには、便利になる。
朝ラッシュ時には1時間当たり4本程度が直通し、その他の時間帯には1時間当たり2本から3本の直通列車が設定される予定だ。
相模鉄道によると、二俣川から新宿までは新しい直通線を利用して44分。これまでより15分程度時間が短縮される予定だ。特に横浜駅での乗り換えや、湘南新宿ラインの本数などを考えると、時と場合によってはそれ以上の時間短縮効果も考えられる。
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