首都圏の鉄道で何が進んだのか “接続しなかった”相鉄もとうとう:相鉄・JRが直通に(2/5 ページ)
平成時代の首都圏の鉄道を振り返ると、直通・乗り入れが進み、ターミナル駅でも乗り換える必要がなくなったことが挙げられる。今年12月、“どことも接続しなかった”相鉄もJR東日本の埼京線と相互乗り入れすることに。このほかにも……。
さらに増える相鉄の都心乗り入れ
加えて新しい都心乗り入れ計画を、相鉄は東急と手を携えて進めている。
22年度下期(23年3月まで)には羽沢横浜国大から日吉までの「相鉄・東急直通線」が開通する。朝ラッシュ時には1時間当たり10本から14本程度、その他の時間帯には1時間当たり4本から6本程度と、相鉄本線で横浜へ向かうよりもこちらがメインになりそうなルートとなっている。
相鉄はこのための新車「20000系」をすでに導入している。「20000系」は、10両編成、直通線運行開始時には8両に減車する。直通する予定の東急目黒線では8両化のための対応工事が進められており、都営三田線も混雑緩和のために現在6両編成のところ、新車を8両編成でつくることになっている。もうひとつの直通可能路線・東京メトロ南北線については未定であるものの、設備はある程度8両化に対応している。さらに先にある埼玉高速鉄道も同様だ。
ちなみに、「相鉄・JR直通線」のための車両「11000系」は10両編成で、埼京線への乗り入れに対応する。この車両はJR東日本の「E233系」をベースにした車両で、車両導入当初よりそのことを見越している。さらには「12000系」も現在開発が進んでいる。この車両も、JR東日本の規格と同等のものであり、しかもデザインは「20000系」に近い。「20000系」と「12000系」の濃い青色が、相鉄のイメージを都心でも主張することになるだろう。
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