えっ、炊飯器じゃないの? 三菱電機の高級トースターが面白い:水曜インタビュー劇場(ふわふわ公演)(5/7 ページ)
三菱電機が高級トースターを投入する。この市場を見ると、バルミューダ、アラジン、シャープなどたくさんの商品が並んでいるが、三菱のトースターはどのような特徴があるのか? パッと見たところ、小さな炊飯器のように……。
不十分、不十分、不十分
土肥: 不十分、不十分、不十分って、いったい何があったのでしょうか?
八百幸: 安全基準などをクリアするのに、時間がかかってしまいました。最初は、連続焼きに課題がありました。詳しい説明は割愛しますが、パンを焼くと本体が熱くなって、連続焼きができないことが分かってきました。これではいけないということで、その問題を解決することに。
これで発売できるかなと思ったのですが、次に付属品のヘラに問題があるのでは、といった指摘がありました。食べ物に触れる素材が万が一剥(は)がれて、人の口の中に入ったとしても、問題がないことを証明しなければいけません。ヘラに使っている素材は適合するかどうか検証したところ、問題があることが明らかになりました。結果、素材を見直す必要が出てきまして、発売を延期することになりました。
次に、フタの構造を見直すことに。パンの上に何らかの素材をのせて焼いたときに、フタの部分にその素材がくっつくことがありました。当初、フタの表面は凸凹していたので、その部分に素材がくっつくケースがあったんですよね。これではいけないということで、表面の凹凸をできるだけなくして、なんとか発売することができるようになりました。
土肥: 4月25日に発売するということですが、今度は大丈夫ですか?
八百幸: はい! もう延期はありません!
土肥: どのくらいの数を売りたいですか?
八百幸: 現在、このトースターは人間の手でつくっているんですよね。機械化していないので、月に200台ほどしかつくることができません。つまり、年2400台ほどしかつくれないのですが、できれば人気に火が付いて、製造ラインを見直すような形になれればうれしいです。
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