復活できるのか? 再上場で注目される、ジーンズの「リーバイス」:競合がたくさん(4/5 ページ)
リーバイスを展開するリーバイ・ストラウス社は、創業166年になる老舗ブランド。そんな歴史的な企業が、最近また注目されている。その理由は、2019年3月に同社がニューヨーク証券取引所に再上場したからだ。
ビジネスを拡大していくチャンス
このように、リーバイスを取り巻く環境は、極めて厳しい状況にある。ただ、そんな状況でもビジネスを拡大していくチャンスがないわけではない。
リーバイスは、デニムのボトムスが主力商品だ。ボトムスが商品全体の70%ほどを占めているため、他の商品があまりにも目立たないほどだ。しかし、リーバイスは、トップスやジャケット、シューズやアクセサリー、チノパンやカジュアルパンツ、そしてスカートまで、幅広い商品ラインアップをそろえている。
そこで、主力商品以外の商品にもスポットを当て、アイテムを広げることで新たな顧客の開拓をする必要がある。
実際に、あるレディス向け商品の開拓で売り上げを伸ばしつつある。その商品とは、アスリージャーのトレンドに対抗して開発した、ストレッチが効いた新素材のデニムだ。今までにない素材を使用した新商品で、トレンドに敏感な女性たちの失われつつあるデニムに対する関心を、徐々に取り戻すことに成功しているのだ。
ほかにも、リーバイスは新しい試みをしている。例えば、18年の「トラッカージャケット(日本で言うジージャン)」誕生50周年を記念して、Googleと協力してジャケットの袖口からスマートフォンを操作できる、ウエアラブルテクノロジーを駆使した商品を販売した。クラッシックなスタイルと新しさが融合したユニークな商品で話題になり、売り上げが急激に伸びた。
こうした取り組みがリーバイスには必要になるだろう。
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