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「ANAの巨大旅客機投入」でハワイに若者を呼び込めるかJALの牙城だった「憧れのリゾート地」(3/4 ページ)

ANAが一度に520人を運べる大型機「エアバスA380」を5月24日からハワイ路線に就航させるため、日本人観光客が増えることが予想される――。

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カギ握る若者対策

 問題なのが、ハワイ路線はこれまでどちらかというと、ほかのリゾートと比較して運賃が高く、滞在費も掛かることから、富裕層には好まれてリピーターは多かったが、新規に訪れる客が伸び悩んできたことだ。特に若者層には、「ハワイ旅行イコール割高」というイメージから、敬遠される傾向があった。このため、航空各社は若者にどうすればハワイに魅力を持ってもらえるか知恵を出してきた。若者に興味を持ってもらえば、シニアの世代まで何度もハワイに来てもらえる可能性があるからだ。

 10年以上前は団体旅行の形での観光客が多かったが、いまはグループやカップル、個人旅行の比率が高く、それぞれの目的に合ったプランが求められている。「私だけ、われわれだけのレジャー、楽しみ」を欲しがる時代のため、個性ある旅のプランニングにより、ハワイ旅行に魅力を持たせることが重要になる。さらに今の時代はスマホによるSNSなどを使って、流行が口コミで広がるため、イベント、話題などをSNSで若者層に広く流すことも考えている。

 若者を呼び込むためには、決め手となるのは運賃。割高だといわれてきたハワイ路線のイメージを変えようと、両社は新しいお得なエコノミークラス料金も出すことにしている。全日空は、いままで7万5000円だったものを5万5000円にまで下げた料金プランを提供。一方のJALは2月のシーズンオフには、席数限定となるが、5万円台の運賃も設定するという。

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JALはビジネスとレジャーを合体させた造語商品「ブリージャー」をハワイ旅行向けに作り、若者を取り込むことに躍起だ(JALのWebサイトより)
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生江史伸シェフ監修の機内食(JALのWebサイトより)

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