ニュース
ルノアールで来春から「紙巻きたばこ」禁止 直営店を全面禁煙か完全分煙に:2020年4月から
「喫茶室ルノアール」などを運営する銀座ルノアールが、2020年4月から「紙巻きたばこ」の喫煙を禁止すると発表した。その理由は?
「喫茶室ルノアール」などを運営する銀座ルノアールは、2020年4月から同社グループの直営店で「紙巻きたばこ」を禁止すると発表した。同月までに117店舗(19年5月時点)を全面禁煙または完全分煙にする計画だ。完全分煙店舗には、飲食可能な加熱式たばこ専用の喫煙室を設ける。
今回の取り組みは、18年7月に成立し、20年4月に施行される「改正健康増進法」に対応するためのもの。同法により、住宅や旅館・ホテルの客室などを除く施設(飲食店、事務所、工場など)や公共交通機関では、受動喫煙防止のため原則屋内禁煙となる。加熱式たばこであれば、当分の間は喫煙室で喫煙や飲食が可能だが、紙巻きたばこを吸うには飲食不可の喫煙専用室が必要になる。
銀座ルノアールは「20年4月から、紙巻きたばこは飲食しながらの喫煙はできなくなる。喫煙専用室の設置も検討したが、設置後の清掃や修繕でスタッフが煙害を受ける可能性や、設置できる店舗とできない店舗でばらつきが出ることなどを考え、紙巻きたばこの禁止に踏み切った」としている。
同社によると、完全分煙に向けた直営店の工事は現在7割ほど進んでおり、利用者からは「完全分煙で禁煙席の環境が良くなった」といった意見が届いているという。「全面禁煙や完全分煙で、これまで取り切れなかった女性客や禁煙客にも来店してもらえるようになった。紙たばこを禁止しても、大きな影響はでないのではないか」(銀座ルノアール)
関連記事
- 「非喫煙客と喫煙客のケンカなくしたい」「減収が心配」――飲食店「禁煙化」の賛否を関係者に聞いた結果は?
「受動喫煙防止法」の賛否を飲食店関係者に聞いた。「賛成」は49.3%、「反対」は25.4%だった。「非喫煙客と喫煙客のトラブルをなくしたい」など、さまざまな意見が出た。 - 「全面禁煙化」から1カ月 串カツ田中が得たもの、失ったもの
串カツ田中が全面禁煙化に踏み切ってから1カ月がたった。客層や売り上げにはどんな変化があったのか。運営元の串カツ田中ホールディングスが報告書を公開し、成果と課題点を明らかにした。 - 約半数の喫煙者が「禁煙の予定なし」 絶対にやめない理由は……?
喫煙者がたばこをやめない理由は?――プラネット調べ。 - 新卒採用でも「喫煙者お断り」 ひまわり生命の狙いは
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.