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17アイスの付録が大反響! 学習雑誌『幼稚園』が創刊以来初の増刷:SNS時代への対応
学習雑誌『幼稚園』が創刊以来初めてとなる増刷を決めた。企業コラボであるセブンティーンアイスの付録の反響が大きかったため。マーケティング担当者が背景を語った。
6月1日に発売された小学館の知育学習雑誌『幼稚園』7月号が、発売から5日目で緊急重版することが決まった。同社によると付録付きの学習雑誌としては異例となる措置で、創刊以来初のことだという。
増刷を決めたのは、セブンティーンアイス(以下、17アイス)の付録に対する反響が大きかったからだ。付録は、17アイスを展開する江崎グリコとコラボしたもので、自販機のボタンを押すと紙製の17アイスが出る仕掛けになっている。自販機、アイスともに本物そっくりのデザインだ。
幼稚園編集部公式Twitterに、この付録の動画を投稿したところ「クオリティーが高すぎる」「本物そっくりでかわいい」といった声が寄せられた。動画の再生回数は900万回を超え、9.3万回リツイートされた。
『幼稚園』は、4月号「びょんびょんらーめん×幸楽苑」、5月号「ガチャマシン×タカラトミーアーツ」、6月号「やきにくリバーシ×牛角」と、立て続けに企業とコラボした付録を展開してきた。
小学館のマーケティング担当者は「付録付きの雑誌というのは、売れたからといって簡単に増刷はできません。付録も追加で生産しないといけませんので。その他にも実務的なハードルがいくつかあるのですが、今回は反響がとても大きかったことから、増刷を決めました」とコメントした。
重版分は6月22日ころ店頭着予定だという。
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