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「ココカラスギモトキヨシ」は誕生するか? コスモスの“東上作戦”で深まる混迷:長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)
ドラッグストア業界の再編が加速している。ココカラを巡りマツキヨとスギが争う形になっている。“東上作戦”進めるコスモスとイオンの存在も無視できない。
業界首位の座から転落したマツキヨ
ココカラとマツキヨとスギの広報担当者に問い合わせると、3社とも3社合併を否定しているので、現時点ではココカラを巡ってマツキヨとスギが綱引きする三角関係になっている模様だ。「模様だ」と表現するのは、最終的には3社が合併して1つの会社になっても不思議ではないからだ。
時系列で追って行くと、4月26日にココカラとマツキヨは、資本業務提携に関する検討及び協議の覚書を締結したことを発表。19年度上期中に最終契約の締結を目指すとした。
ココカラは日本全国にドラッグストア・調剤薬局を1354店舗(19年3月末現在)、マツキヨは同じく1654店舗(同)を有しており、都市と都市周辺部、とりわけ駅前に多くの店を持つという共通項がある。
得意な分野は、ココカラが調剤と医療・介護と連携していくヘルスケアなのに対して、マツキヨは化粧品とインバウンド向け商品なので、バッティングしない。地域的にも、マツキヨは首都圏中心であるが、ココカラは首都圏のみならず関西、中京、北海道などにも店舗が多くあり、補完関係にあるとしている。プライベートブランド(PB)の開発に共同して取り組む狙いもある。
ココカラの18年の年商は約3885億円。マツキヨの年商は約5384億円で、合わせれば約9269億円。業界首位のウエルシアは約6953億円なので、両社が組めばはるかに大きな規模となる。マツキヨは17年、22年も守り続けた業界首位の座から転落したが、復帰できることになる。
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