行列ができた「ワークマンプラス」、その後どうなったのか?:水曜インタビュー劇場(旋風公演)(4/6 ページ)
カジュアルウェアの新業態「ワークマンプラス」が好調である。2018年9月にオープンしたところ、レジに行列ができて、入場制限をかけることも。日本中に旋風を巻き起こしたわけだが、その後はどうなったのか。同社に取材したところ……。
店名は「ワークマンパンツ」で
土肥: 分かりやすい陳列にチカラを入れているようですが、どのような商品が売れているのでしょうか?
土屋: ワークマンプラスの路面店で、どのような商品が売れているのか。5月分の数字を見ると、意外なモノが売れていることが分かってきました。ランキングをみると、トップ10のうち6アイテムが「パンツ」だったんですよね。
アパレル業界にとって、パンツが売れるのはものすごくいいことなんです。上の服と下のパンツ、どちらをより多く買うのか。多くの人は上の服なんですよね。パンツを購入する機会は少ないわけですが、そのパンツを買えば「上のシャツはどうするかな?」といった感じで、コーディネートを考える。結果、「パンツを買ったんだから、上も……」といった“ついで買い”をする人が増えているんです。
ワークマンの過去データを見ても、これほどパンツが売れたことはありません。しかも売れているのは、ストレッチ生地を使っている細身のタイプ。その昔、現場で働く人の多くは、だぼっとしているパンツを履いていました。しかし、いまは違っていて、細身のパンツを着用している人が増えてきました。
パンツがこれほど売れるのであれば、店名は「ワークマンプラス」ではなく、「ワークマンパンツ」でもよかったかもしれません(笑)。
土肥: パンツひとつとっても、現場で働く人たちの服装と、街中で歩く人たちの服装の“垣根”が低くなっているようですね。ところで、ワークマンプラスがこれほど売れているとなれば、既存店を運営している人たちから「ウチもやりたいよー」といった声が増えているのでは?
土屋: そうした声は多いのですが、一般客に対応できない店がまだまだあるんですよね。ワークマンプラスは一般のお客さんが来られるので、店内は特にキレイにしておかなければいけませんが、既存店の中には「う〜ん、ちょっと」といったところがある。というわけで、オペレーションを点数化して、その点数が高いところから改装していこうかなあと考えています。
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