スシローもタピオカドリンクに参入 “後発”を跳ね返す策とは?:スマホのライトを当てると?
回転寿司大手「スシロー」がタピオカドリンクを発売する。ライバルのかっぱ寿司だけでなく、他の外食チェーンも続々と参入している。差別化をどうするのか?
回転寿司大手「スシロー」を運営するあきんどスシローは、7月19日から「光るゴールデン『タピオカミルクティー』」(280円、税抜き、以下同)を発売する。
同業他社では、かっぱ寿司が「タピオカ台湾ミルクティー」や「タピオカマンゴードリンク」(ともに300円)を販売している。また、外食チェーンでは、ロッテリアやココスなどでもタピオカドリンクを提供している。参入するタイミングは後発ともいえるが、どのようにして差別化しようとしているのか。
スシローが提供するタピオカミルクティーは、日本初上陸となる「Sharetea」ブランドとのコラボ商品だ。Shareteaは台湾発祥のチェーンで、世界18カ国に500店舗以上を展開している。台湾の高品質茶葉からつくるお茶と、独自の製法でつくったタピオカが人気だという。日本版のタピオカミルクティーは、台湾で販売している商品と比べて、ミルクの濃厚な味わいを引き出したのが特徴だ。さらに、日本向けに改良されたタピオカは、柔らかさを重視したもっちりとした食感となっている。使用しているのはブラックタピオカではない。カップの下からスマートフォンのライトをかざし、きらきらと光り輝く様子を楽しむように提案している。
水留浩一社長は「東京などの都市部にはたくさんのタピオカドリンクを提供するお店がある。しかし、地方のお客さまは気軽に購入できないのが現状だ。われわれは47都道府県に進出しているので、多くの方々に飲んでいただきたい」とコメントした。
スシローは、スイーツ分野を強化するため「スシローカフェ部」を設立し、精力的にサイドメニューを開発してきた。今回のタピオカミルクティーもそのラインアップの一部となる。「本場のブランド」と「見た目の楽しさ」で差別化できるだろうか。
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