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監修やコラボとは違う! スシロー幹部が力説した「匠の一皿プロジェクト」の本気度:背景に商品開発力の向上(2/2 ページ)
スシローが「匠の一皿プロジェクト」を始める。有名店の料理人に商品開発の初期段階からかかわってもらう。「監修」や「コラボ」とは違うその本気度とは?
有名店の味を再現しようとしたができなかった
記者会見では、匠の一皿プロジェクトの舞台裏が披露された。
プロジェクトが始動する前、堀江商品本部長は会社の近くにある中国菜エスサワダを訪問し、紹興酒に漬けた赤エビに衝撃を受けた。自社のメニューに加えようと考え、部下に味を再現するよう指示したが、何度取り組んでもうまくいかなかったという。また、赤エビとは別の話になるが、鶏肉を使ったメニュー開発にメーカーとずっと取り組んでいたが、満足のいくものができなかった。
そこで、中国菜エスサワダの澤田氏に教えを請うたところ、「全然違うものが出来上がった」(堀江商品本部長)という。プロジェクトに参画してもらったからこそ、有名料理人の技が“伝授”されたわけだ。また、澤田氏は他の料理人が開発に取り組んでいる場にも顔を出し、その技法を貪欲に吸収しようとしているエピソードも披露した。分野の違う料理人が刺激しあうことで、新たな商品が生まれる可能性がある。
今後、スシローは山口氏が考案した「パリパリえび春巻きに自家製タルタルを添えて」や、笠原氏が考案した「信州練りみそ炙りしめ鯖」などの個性的な商品を投入する予定だ。自宅で食べられないような凝った商品がラインアップに加わることで、新たなお客を開拓できるかもしれない。これまで開発してきたものとは“別次元”の商品はお客に支持されるか。
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