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売上5倍! 経営難に陥っていたキャンプ場を、どうやって再生させたのか水曜インタビュー劇場(復活公演)(4/6 ページ)

キャンプ場が盛り上がっている。現在は「第二次ブーム」でたくさんのお客が詰めかけているが、その一方で経営が苦しいところも少なくない。そんな中で、赤字に陥っていたキャンプ場を再生した会社がある。どうやって再生させたのか、会社の専務取締役に話を聞いたところ……。

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ゴミは置いていってください

土肥: このほかに、何かオペレーションを変えましたか?

鷲尾: 以前は、お客さんに「ゴミを持って帰ってください」とお願いしていましたが、それをやめました。「ゴミは置いていってくださいね」と。

土肥: 先ほどの話と逆のことをやっていませんか? お客さんがゴミを置いていけば、スタッフはそれを捨てなければいけません。そうすると、仕事量が増えてしまう。


小黒川渓谷キャンプ場は渓谷沿いで木立の中でマイナスイオンの包まれてキャンプを楽しめる

鷲尾: いえ、実はそうでもないんですよね。お客さんは何を求めてキャンプ場にやって来るのか。多くの人は自然に触れ合えることを楽しみにしている。地元に住んでいる人たちは山や川を見ても、何かを感じることは少ないですが、都会からやって来られた人は「うわっ、きれいだね」と感じる。

 このように感じることはとても大切だと思うのですが、キャンプ場にゴミが落ちていればどのように感じるでしょうか。あまりいい気分にならないですよね。というわけで、お客さんには美化活動に協力してもらうことにしました。

土肥: 「ゴミは持ち帰らなくてもいいですよ。その代わり、ゴミはきちんと捨ててくださいね」ということですか?

鷲尾: はい。何度か利用したことがあるお客さんからすれば、「変わったな」「前はこんなんじゃなかった」と思われるかもしれませんが、ゴミを持ち帰らなくてもいいですよ、キャンプ場はキレイに使ってくださいねといったルールを決めたことによって、新しいお客さんが増えていきました。

 いま「ルールを決めた」と言いましたが、このことはものすごく大切なんですよね。キャンプ場を運営するにあたって、全国のキャンプ場を見て回りましたが、ルールをきちんと決めているところは、うまく回っているところが多い。逆に、ルールがあいまいなところは、うまく回っていないところが多い。

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